反則野球






カキーン!!

「オーライ、オーライ!

ぽろっ

「あ゛?」

カービィはものの見事にボールを落としてしまった。
いや〜…本当に見事だった。
…で本題。そのせいでカービィのチームは負けてしまった。

「カービィ!なんであんなボールとれないんだよ!!」

ファイアの激怒の声。

「ご・・・ごめん・・・。」
「・・・・。」

(でもたしかに負けたのは僕の責任…そうだ!!)

カービィのこの発想からちょっとしたお話が始まった。



数日後



「ファイアくん!今日も野球やるでしょ?」
「あるけど…前のような失敗するなよ...」
「わかってるって!」


「今日もカービィがいるぞ。あんな失敗したのに何でファイアは抜かなかったんだ…?」

相手チームの将、ワドルドゥが言う。

「ははは!とにかくカービィの方へ打てば楽勝だね☆」

その隣でワドルディが言う。


「・・・・なんか嫌らしいこと言われた気がする。」
「気にしない気にしない。」


試合開始

「カービィ、本当に大丈夫?」

アイスが心配する。

「大丈夫、まかせといて。」

「行くぜ!!」

バッター、Mr.フロスティの気合いを入れる声。

カキーン!

「あぁ〜;;打たれたよぉ;;この点入れられたら負ける可能性が…。カービィ取れるかな...…ってやっぱり取ったらセカンドの僕にまわってくるんだよね...」

レモンが言う。

「うお〜〜!!打たせてたまるか〜!」

カービィがボールの落下地点を予想する…というか走ってる。

「あ、カービィそこは違うぞ!もっと右!!」
「勝ったな。」

ファイアの声とワドルドゥの「ニヤリ」という音がしそうな声。
「てりゃーっ!!」

・・・。

「マジックハンドを使うなんてせこいぞ!」
「というかマ○テのパクりか!!」

ブーイングとツッコミ。

「しかしまぁよくマジックハンドでボールなんて取れた。」
「感心するなよ・・・。」

そう。カービィは見事にマジックハンドで取っていた。」

「・・・・・。」

仲間も絶句。

「まだまだこれからだよ☆」
「え゛?」
「取ったら・・・。」

「なんか嫌な予感・・・。」

「投げるぅぅぅぅぅ!!!!」

カービィはどこからか出したハンマーでボールをレモンに向けて叩いた。
やっぱりマ○テのパクりですね。
というかこれって投げるって言わないでしょう(笑

「・・・・・(唖然)」

みんな唖然。

「む・・・無理です・・・。」

レモンの諦める声。

ドガァァァァ!!

「きゃー!!」

レモンはボールをよけた。

「え?え?」

ボールを打ったフロスティにボールが・・・

「うわぁぁぁぁぁぁ!!」

「あ・・投げ当て…なし・・・ですよね?痛そうですし。」

審判が言う。

「えー、ありでしょ、普通。」
なしなし!!
「・・・・。」

カービィとワドルドゥのやりとり(?)。


ということで

 ・
 ・
 ・
 ・
「セーフということで・・・はい。」

「はぁ・・・。」

判定はセーフ。


「・・・・・。」

  ・
  ・
  ・
  ・

 負け

「カービィ・・・。」
「ごめんなさい><」





次の日



「えー!!!!」
「はぁ…。」
「僕をもうチームから抜く!?」
「説明くさいセリフだな…。でもお前が原因でたくさん負けてるんだからな。」
ファイアくんの無責任ー!!」


「まぁまぁ…。」

そこに来たのはみんなのお姉さん的存在☆…のファラ。

「ファラ姉・・・。」
「カービィだって一生懸命やってるんだからさ。ちゃんと入れてやりなよ。」
「そうだよそうだよ!!」
「カービィ、お前は黙っとけ!!」
「・・・・・。」

「まぁファラ姉がいうから入れてやるか…。ベンチ入りね。」
「ベンチ入りですと…?どうせ使ってくれないでしょ。」
「そ、そんなことはない!!」
「顔が引きつってるよ。」



さらに次の日


「今日もカービィがいるぞ。あんなことしたのに何でファイアは抜かなかったんだ…?」
「似たようなセリフが前にもあったような...」
「気にしちゃいかん。」
「でも、ベンチ入りになったそうですよ。」
「あ…そう。」
「なんですかその反応。」


「今日も噂されてるな…。」

ファイアがぼそっと言う。

「わーwファイアくん、そんな噂されるなんてすごーいww」

カービィが声援をあげる。

「いや・・・カービィのことを噂されてると思うな...」
「うわーすごーい!すごーい!・・・・え?」
「あぁ。」
え――――――!?僕ってそんなにすごい?」

ガクッ

一同、全員こける。

「んなわけない!」
「えー?じゃぁ何?」
「知らない方がいい。」
「あ・・・そう。」



とりあえずプレイボール

まず、ピッチャーのファイア、振りかぶって投げた!!

カキ・・・

結果はピッチャーゴロ。
見事アウトにできた。


「お見事お見事〜。流石だね〜。」

ベンチでそう言うカービィ。
ファイアは

「五月蝿い!」

の一言で片づける。


その後もどんどんアウトにしていく。

それでもこちらの攻撃の時は点を入れらない。

「く・・・。お前らあんなボールを打てないんでどうする!?」

ワドルドゥの声。
そしてチームはこう言う。

「だ・・・だって…。」


(次はワドルドゥの打席か・・・)

そう考えたとき、声が聞こえた。


「ファイアくん!!」

カービィの声。


「あ・・・?」
「ワドルドゥは僕にま・・・任せて!!」
「え?」


「カービィが・・・?」


「ワドルドゥになにができるの・・・?」

カービィのチームメイトは誰もがそう思う。


(できる!これならできる!!)

・・・ワドルドゥはこう思っていたそうな。


「でもお前のせいで何回も負けてるんだぞ。それに次の打席はワ――」
「ファイアくん!!どうして僕にばっかり敗因を押しつけるの!?」
「・・・・・。」
「まぁそれもそうかもね...」
「あ?」

感じ的には少しほろっとするかもしれないがこの小説ではあり得ないこと...

「とにかく…ピッチャーを…ね?」
「でもやっぱり――」

「ファイアくんのバカーーーーー!!!!」

カービィはワドルドゥのバットを奪い、そして――


カキーン!


ジャストミート!
そのままファイアは…。


・・・唖然。


道行く人も――。


「さぁ、行くよ!」
「あ・・あぁ・・・。」

カービィはバットを返し、ピッチャーマウンドに立つ。


「スロウ、コピー!」
「え゛?」
「行きまーすv」

スゥゥゥ・・・
「やめて〜;;」

カービィに吸い込まれていくブロントバート。


「えい!」


高速で飛んでいく元ブロントバートの星…と、ボール。
…これってありなのか。


「わぁぁぁ!?」

空振り。
 ・
 ・
 ・
2ストライク、3ボールというおそらく最後の球。


シュン!

飛んでくるボール。


「く・・・。」


カーン!

「うそぉ。何であんなの打てるのー?」

アイス驚く。

「アイスくん!!」

カービィが叫ぶ。

「んーあー、もっとあっちのほうかな?」

「・・・っ!駄目だ、追いつけない!」


「だったら…!」


この先はお約束♪


「ヨーヨー!」


シュン!


ヨーヨーがボールをさらっていった。


「あのー・・・ちょっと待っ…て?」


「ワドルドゥアウト!」

審判の声。

「えー…。」


「スリーアウトチェンジ!」



攻撃

「さー、がんばっていこーw」
「・・・・・。」
「ん?何、その目は?」
「・・・・・。」

ピッチャーワドルドゥ振りかぶって投げた。


「ハンマーコピー!」
「ま・・・まずいです!!」
「嫌な予感が・・・」


「えぇい!!鬼ごろし火炎ハンマー!!


「当たったー!!」
「というか野球にこんな技使わないで…。」












カービィたちの勝ち。



「やったぁ!!」
「ちょ・・ちょっと待てー…。」

帰ってこれたファイア。

「勝ったよ!僕、勝ったよ!」
「でも・・・ね^^;;」

レモンが焦る。


「カァ〜ビィ…?」
「え?あ、ファイアくん、僕勝ったよ!」

「・・・・・カービィ!!





その後、カービィの悲鳴がそこら中に響き渡ったという。



あとがき
tldk、最初の作品は野球でした。
こんな野球、ありえませんがあくまでも空想上の世界ですからね(笑
でももうちょっと反則技をかけたらよかったです。



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